ご挨拶

「食事する」ことを「ゴハンを食べる」と言う日本人

昼時のある会社の風景。
「もう仕事切り上げて、ゴハンにしようよ」
「うん、そうだね。今日のゴハン、何にする?」
「昨日はパスタだったから、今日は中華がいいかな・・・」

何気なく、無意識に使っていますが私たちは「食事をする」ことを「ゴハンにする」「ゴハンを食べる」と言います。それはその時の料理がラーメンだろうがハンバーガーだろうが「ゴハンを食べる」と言います。「イタ飯(イタリアンの食事)」「ごパン(パンの食事)」なる造語は、ご飯と共に生きてきた中でこそ生まれた日本ならではの言葉なのでしょう。それは、「ご飯」は日本人とは切っても切り離せない存在だということの表れです。

 

しかし、最近では多種多様な料理から、好きなものを選んで食べられるようになり、ご飯もこの中のいちアイテムになりました。また、食べるスタイルも外食だけではなく、デリバリーや中食、スーパーの惣菜、コンビニのお弁当など選択肢が飛躍的に増え、家庭でお米を炊くことが少なくなっています。

 

でも、「待てよ」と私は思うのです。別にこの便利で手軽な環境に文句を言いたい訳ではありません。ただ、もう少しご飯を見直してやりたいのです。毎日あたり前に食べているご飯だから、ご飯の存在を空気のように気にしなくなっているように思います。無意識の中にある物こそ、本当に大事な物なのではないでしょうか。もう少し、ご飯を大切に考えてみたい。当店で「アレ、ご飯ってこんなに美味しかったっけ」と気がついて下されば本望です。

 ご挨拶に代えて 

松の葉 店主 松本久美子

◆店名「松の葉」由来

国語辞典より
①針葉樹マツ(マツ科マツ)の木の葉。松葉
②寸志の意味で、贈り物の包みの上に書く献辞(上書き)。松の葉に包むほど、わずかである意を表す。

「ほんの手土産、松の葉じゃと思うて下され」
~歌舞伎「助六」より

※寸志とは「大した物ではありませんが、気持ちだけ受け取って下さい」というニュアンスを含んだ言葉ではないでしょうか。

当店のお食事は、特別な日に食べるような華やかなものではありませんが、誰もが馴染みのある、ホッとできるお料理をご提供しております。大した物ではありませんが、お食事をとられた客様が、日常のひと時、ちょっとだけこころ豊かになって頂ければ、と願うような気持で努めています。

◆店主プロフィール

1967年8月生まれ/神奈川県出身(日吉の隣町:井田)
2009年、20年間のサラリーマン生活を経て、 今後のキャリア・後半の人生の方向性を再構築すべき時期にきたと判断し退職。
充電期間と位置づけ大学(日本文化論)に再入学する。この間、趣味(料理)の延長線上で料理教室の講師を始めるが、次第に料理の奥深さを知ることとなり、2年間の料理講師を勤めた後、二度目の大学卒業と同時に本格的に料理の世界へ踏み出す。
その後、5年半を和食業態で、2年をそば業態で修業。
2018年1月、生まれ育った地域での出店がかない、開業。

  • 2015年 ご飯ソムリエ 資格取得
  • 2016年 調理師 免許取得